キング製麺は、東京・北区の王子本町にある中華そばの店です。「らぁめん小池」「中華蕎麦にし乃」を手がける株式会社イノセンス(代表・水原裕満、2015年12月設立)の3店舗目として、2019年3月に開業しました。軸にあるのは店名どおりの自家製麺で、水原さんは開業年のインタビューで「今回一番の目的は、製麺ができる空間を作れるかということだったので。」と語っています(RESTA・2019年10月)。
どんな店か
この店の出発点は、製麺室を置ける物件を探したことにあります。2019年10月のインタビュー(RESTA)で水原さんは「飲食店の成功のカギは、効率と非効率のバランスだと思うんです。」と語り、3店舗目のこの段階であえて手間のかかる自家製麺に投資したと説明しています。
麺は自家製の平打ち縮れ麺です。開業当初は店内の製麺室で打っていましたが、その後は埼玉県和光市のセントラルキッチンで製造されていると報じられています(三菱商事ライフサイエンス「味な話」)。運営会社の2023年11月の発表によれば、キング製麺で作る麺はグループの別業態にも供給されています。
「ミシュランガイド東京」のビブグルマンには複数年連続で掲載されました。2021年版での選出を「さんたつ by 散歩の達人」が報じ、2024年版でも掲載されて「白だしラーメン」の澄んだスープが紹介されています。ただし2026年7月17日時点で、ミシュランガイド公式サイトの現行の掲載一覧に当店は確認できません。
何を頼むか
Time Out Tokyo(2023年10月)は「提供しているのは、優しい味わいの『白だしラーメン』、華やかな山椒の香りが魅力的な『山椒ラーメン』の2種類のみだ」と紹介しています。ラーメンについては、まずどちらのスープを選ぶかが最初の分かれ道です。
白だしのスープは、干し椎茸・昆布・煮干しを水に浸けて翌日に加熱せず漉した出汁に、あさりの煮汁とかつおだしを合わせ、白醤油で仕上げると報じられています(三菱商事ライフサイエンス「味な話」)。動物系に頼らず、そばやうどんの出汁に近い素材を使う構成です。もう一方の山椒ラーメンは、山椒油と「ミルで細かく削った山椒の実」を合わせるのが特徴で(さんたつ by 散歩の達人)、山椒は高知県産の仁淀川山椒と報じられています(「味な話」)。
ワンタンは肉と海老の2種類。肉ワンタンはチャーシューと同じ豚の肩ロースをミンチにしたもの、海老ワンタンはバナメイ海老(41/50サイズ、およそ7〜8cm)のぶつ切りを使うと報じられています。水原さんは「お客様にできたてを提供したいと考えてワンタンを選びました」と語っています(「味な話」)。どちらのラーメンにも足せるので、迷ったら両方載る「全部入り」が分かりやすい選び方です。
訪問のコツ
公式サイト(らぁめん小池グループ・ramenkoike.com)は住所しか載せていません。営業時間・定休日・アクセスはGoogleマップの店舗情報へのリンクで案内する方式で、価格や支払い方法の記載もありません(2026年7月17日確認)。訪問前は公式Instagram(@king_seimen)とGoogleマップの両方で最新情報を確認するのが確実です。
場所はJR京浜東北線・東京メトロ南北線の王子駅、または都電荒川線の王子駅前から徒歩7〜8分。飛鳥山や音無親水公園といった王子の散策先と組み合わせやすい立地です。営業は昼と夜の二部制で夜は20時台に終わると複数の媒体が紹介しているため、遅い時間を狙う場合は事前確認をおすすめします。
