東京のラーメン史を語るうえで欠かせない一杯が、荻窪駅北口から徒歩2分の場所にあります。1949年(昭和24年)に屋台から始まった「荻窪中華そば 春木屋」の本店です。煮干しの香る醤油スープの中華そばを、70年以上にわたり磨き続けてきました。

どんな店か

春木屋は戦後まもない1949年、荻窪で屋台として創業しました。「荻窪ラーメン」の名を全国に知らしめた立役者のひとつで、醤油味の東京ラーメンを代表する存在として語られる老舗です。スープは煮干しのだしに醤油のかえしを合わせた和風の味わいで、麺はその日の天候や湿度を見ながら毎朝店で仕込む自家製。掲げる理念は「いつも変わらず美味しい味」で、基本の味は変えずに季節や時代に合わせて日々調整を続けるという姿勢が知られています。二代目店主はインタビューで「同じ煮干しをずっと同じところから取り続けることはしない」「夏場の麺はやや細くする」と語っています。

何を頼むか

看板は中華そば950円。わんたん麺1,350円、ちゃーしゅー麺1,450円も定番です(いずれも税込・2026年7月時点。公式サイトには「提供商品や価格は店舗により異なります」との注記があります)。味付玉子180円などのトッピングも用意されています。季節メニューも恒例で、2026年は6月17日から夏季限定の「冷やし中華そば」が販売中。例年、冬には味噌中華そば、春にはつけ麺・納豆つけ麺が登場します。最新のメニューと価格は公式サイトでご確認ください。

訪問のコツ

席数は18席とコンパクトなので、時間に余裕を持って訪れると安心です。営業時間は11:00〜21:20(ラストオーダー21:00)で、定休日は設けずに営業していますが、点検や研修などによる臨時の時間変更が公式サイトのお知らせやSNSで告知されるため、訪問前の確認が確実です。最大の注意点は支払い方法で、2024年8月8日から荻窪本店は完全キャッシュレスとなり、現金は使えません。クレジットカード(VISA・Mastercard・JCB・AMEX)、電子マネー(iD・QUICPay・Suica等の交通系IC)、QRコード決済(PayPay・楽天ペイ・d払いなど)が利用できます。公式サイトには英語ページがあり、主要メニューを英語で確認できます。