永福町大勝軒は、京王井の頭線・永福町駅の北口前にある中華そばの店です。開業は1955年(昭和30年)3月4日で、当時の中華麺は35円でした。以来70年、煮干しを効かせたスープと「他店の優に2倍はある大盛り麺」(公式サイト)で、中華麺一筋の営業を続けています。東池袋の大勝軒とは系統が異なり、暖簾分けで広がった「永福町系」の元になった一軒です。

どんな店か

創業者は草村賢治さん。豚ガラが主流だった時代に煮干しを選んだのは「煮干しは味噌汁の出汁にも使われ、日本人の味覚に最も合う」という判断から(TRYラーメン大賞 公式サイト)。産地の異なる複数種類の煮干しに鰹節・宗田節・鯖節などを合わせ、開業以来300回以上の「味変え」を重ねてきました。公式サイトの年表には、1972年(昭和47年)のイワシ産地買い付け、1969年(昭和44年)4月の火事による全焼と同年10月の営業再開も記されています。

第25回TRYラーメン大賞(2024-2025)のTRY名店部門にぼしで2位(76ポイント)。同部門では第23回が5位、第24回が6位でした。店舗は永福町の1店のみです。暖簾分け制をとっており修業生が「大勝軒」の名前で独立していきますが、公式サイトのよくあるご質問は「当店が各店の味の管理や運営について携わることはなく、卒業生たちが自分たちのやり方で運営をしております」と明記しています。

何を頼むか

メニューは短く、麺類は中華麺(1,180円)とチャーシュー麺(1,430円)の2品だけです(2026年7月時点・公式サイト)。追加は生玉子50円とメンマ200円。迷う要素はほとんどありません。

中華麺は直径24センチのジャンボどんぶりで供され、麺は草村商店製造の中細麺を2玉・290g使用(TRYラーメン大賞 公式サイト)。スープの表面はオランダ産ラードの油膜で覆われ、最後の一口まで熱さが保たれます。最初の一口はかなり熱いので、レンゲで探りながら食べ始めるのが無難です。タレは「新しいタレ」「中期貯蔵のタレ」「長期貯蔵のタレ」の3種をブレンド(公式サイト)。

量が心配なら、2022年(令和4年)3月から「少なめ」も選べます(公式サイトの年表)。注文時に伝えてください。生玉子50円を頼めば、公式サイトが勧める「つけ麺スタイル」=小鉢の生卵に麺をつける食べ方に。メニューページには、スープをレンゲ2杯・ラー油少々・お酢を小鉢に一周というスタッフおすすめのアレンジも載っています。

訪問のコツ

駐車場・駐輪場はないため、車やバイクの場合は近隣のコインパーキングを利用してください。店内にお手洗いはなく、3階(お子様・女性用)と4階(男性用)に設けられています。先代の「快適な環境で少しでもおいしく召し上がっていただきたい」という考えによるもので、従業員に声をかければ案内してもらえます。

月ごとの休業日は公式サイトのトップページと公式Instagramで告知されます。営業時間は公式サイト内でも表記が分かれている(トップページ11:00〜23:00/店舗情報ページ11:00〜22:00)ため、遅い時間に向かう予定なら事前に最新の案内をご確認ください。

香りづけの柚子は11月頃から5月頃までの期間限定で、在庫がなくなり次第終了。夏場は入っていないことがほとんどだと公式サイトのよくあるご質問は説明しています。味を持ち帰るなら、店頭のおみやげラーメンセット(1,230円)を1セットから購入できます。スープ・生中華麺・メンマ・ナルトが入りますが、チャーシューと柚子は入りません。