Matter 対応製品が一気に安くなり、メーカー縦割りの「囲い込み」を気にせず機器を選べる時代がようやく来た。とはいえ選択肢が増えた分、最初の一歩は迷いやすい。予算3万円で、後悔しない初期構成を組んでみる。

最初はハブとスマート電球2個から

核になるのは Thread ボーダールーター内蔵のハブだ。HomePod mini や新しい Echo がその役を兼ねる。照明はリビングと寝室の2箇所だけスマート電球にする。全部屋を一気にやらないのがコツで、生活動線で「声で消したい場所」は意外と少ない。

電球は Matter over Thread 対応を選ぶと応答が速く、Wi-Fi が混んでいても安定する。

センサー類は「自動化の素材」

人感センサーと開閉センサーを1つずつ。玄関の照明を人感で自動化するだけで、スマートホームの体験は一段変わる。ドアの開閉をトリガーにエアコンや照明を制御できると、「操作するスマートホーム」から「勝手に動く家」に近づく。

  • ハブ(Thread BR内蔵): 〜12,000円
  • スマート電球 ×2: 〜6,000円
  • 人感・開閉センサー: 〜6,000円
  • スマートプラグ ×2: 〜5,000円

日本の住環境ならではの注意点

賃貸では引掛シーリングに干渉する照明器具の交換は避け、電球の交換で済む範囲から始めるのが安全だ。また国内メーカーのエアコンは赤外線リモコン制御が依然主流のため、Matter 対応のスマートリモコンを1台足すと守備範囲が一気に広がる。

3万円構成のまとめ

ハブ・電球2・センサー2・プラグ2で計2万9千円前後。ここから先は「不便を感じた場所に1つ足す」を繰り返せばいい。Matter のおかげで、その都度メーカーを選び直せる自由がある。