日本語対応が一巡した Apple Intelligence を、メール・メモ・Safari・画像生成まで2週間試した。先に言っておくと「全部入りの魔法」ではない。だが毎日使う機能が2つ、確実にある。

要約は「読む前の地図」として優秀

メールスレッドと長文記事の要約は、日本語でも要点の取りこぼしが少ない。敬語の多い業務メールでも「誰が何を依頼しているか」を正しく抽出する。通知の要約も誤爆が減り、グループチャットの流れを追うのが楽になった。

ただし数値や日付が複数絡む文面では取り違えが残る。要約だけで返信を書くのはまだ危険で、原文に当たる前の「地図」として使うのが正解だ。

作文ツールは敬語の調整が主戦場

作文ツールの「丁寧に」「簡潔に」は日本語のビジネス文面で実用レベルに達した。カジュアルな下書きを取引先向けの敬語に整える用途なら、手直しは1〜2割で済む。一方でゼロからの創作文は紋切り型が目立ち、たたき台以上にはならない。

画像生成と検索の現在地

Image Playground の日本語プロンプト理解は改善したが、生成スタイルの幅は他社サービスに及ばない。Siri 経由の自然言語検索は「先月撮った富士山の写真」のような日本語クエリにほぼ正確に応える。写真検索は今アップデートの隠れた主役だ。

  • 毎日使える: 通知・メール要約、写真の自然言語検索
  • 使える: 敬語リライト
  • 発展途上: 創作文、画像生成

総評

「AI機能を使うために操作する」のではなく、通知や検索など既存の動線に溶けた機能ほど満足度が高い。日本語対応は1年前の英語版に肩を並べたと言ってよく、iPhone 15 Pro 以降のユーザーなら設定をオンにしない理由はない。