燻製は道具を揃えてからやるもの——その思い込みが、いちばんの障壁だ。実際は焚き火とアルミホイル、100円の網があれば今夜から始められる。失敗しにくい順に、5つのレシピを紹介する。

道具はこれだけ

必要なのは焚き火台、足つきの網、アルミホイル、そしてスモークチップひと掴み。チップは桜が万能で、ホームセンターで300円ほど。蓋は大きめのステンレスボウルか、ホイルをドーム状にかぶせれば代用できる。

失敗しない順・5レシピ

最初はプロセスチーズ。6Pチーズをホイルに載せ、熾火の弱い煙で10分。表面が飴色になれば完成だ。次はミックスナッツとうずらの卵(水煮)。どちらも10分前後で香りが乗る。

慣れたら半熟味玉の冷燻風と、仕上げにベーコンへ。味玉は前夜に漬けておき、煙は15分。ベーコンだけは温度管理が要るので、温度計があると安心だ。

  • ①プロセスチーズ 10分
  • ②ミックスナッツ 10分
  • ③うずら卵 12分
  • ④半熟味玉 15分
  • ⑤ベーコン 40分

煙のコントロール

コツはただひとつ、「炎を上げない」こと。熾火にチップを直接ひと掴み載せ、白い細い煙が立つ状態をキープする。煙が黒く太くなったら温度が高すぎるサインで、苦味がつく前に網を一度外す。

後片付けと持ち帰り

チップの燃え残りは完全に消火し、灰は灰捨て場へ。燻製は冷えると香りが落ち着いて一段おいしくなるので、翌朝のコーヒーの供に残しておくのが通の楽しみ方だ。