東京の喧騒から抜け出すのに、新幹線も宿の予約も要らない。在来線で90分も走れば、渓谷、海、山岳信仰の杜がある。費用と時間割まで含めた、現実的な日帰りプラン5本を紹介する。
① 秩父 — 特急で74分の山岳盆地
池袋から西武の特急ラビューで74分。三峯神社の奥宮参道は関東随一の凜とした空気で、午後は秩父神社周辺の昭和レトロな商店街を歩く。締めはわらじカツ丼。特急往復とバスで6,000円弱に収まる。
② 鎌倉 — 王道こそ朝勝負
鎌倉の混雑は10時に始まる。8時に北鎌倉で降り、円覚寺→建長寺→鶴岡八幡宮と歩けば、参道の人波が薄いうちに核心を回れる。昼は材木座へ抜けて海沿いの食堂、午後は江ノ電で長谷の大仏へ。横須賀線で片道1時間弱・往復2,000円足らずだ。
- 秩父: 池袋から特急74分
- 鎌倉: 東京から横須賀線56分
- 養老渓谷: 千葉から小湊鐵道
- 高尾山: 新宿から京王47分
- 川越: 池袋から急行30分
③ 養老渓谷 — ローカル線そのものが目的地
小湊鐵道のディーゼル車両に揺られる時間が、すでに旅の本体だ。菜の花と里山を抜けて養老渓谷駅へ。粟又の滝までのハイキングは往復2時間半。本数が少ないので帰りの列車時刻から逆算して歩くのが鉄則になる。
④⑤ 高尾山と川越 — 半日で行ける2枚
体を動かしたい日は高尾山。新宿から47分、6号路を登って薬王院へ、下山後は麓の温泉に直行できる。歩きたくない日は川越。蔵造りの町並みと菓子屋横丁を2時間で回れて、夕方には都内に戻れる。どちらも往復2,000円以内で、思い立った朝に出られる気軽さが最大の価値だ。
